知能とは
知能→知識や技能を修得する力(学習能力)→学習によって習得した知識や技能をさらに新しい知識の獲得に活用していく能力
この知能を育成する上で大切なこと
- 人間の知能は外部的刺激、すなわち教育によってのみ発達する。
- 知能教育は、できるだけ早期に行われなければならない。
- 知能にはさまざまな因子があるため、知能教育はその因子を分析し、すべての因子に刺激を与えなければならない。
ギルフォード博士による
知能因子の構造理論
ポテチでの知能教育ではアメリカの心理学者ギルフォード博士による知能因子の構造理論を基礎に置いています。
図はギルフォード博士の提唱する知能構造図ですが、それによると人間の知能には3つの面があると考え、それを構造化したものが左図の知能構造図です。その3つの面とは「領域」と「所産」と「はたらき」のことですが、次にこれらについて具体的にご説明いたします。
知能の「領域」
知能の「領域」とは、私たちがものごとを考えたり情報を処理したりする場合の手段と考えればいいでしょう。子どもの遊びで言えば、何を使って遊ぶのか、つまりおもちゃの種類(内容)ということになります。この「領域」には次の4つがあります。
- 図形
形や空間的な拡がりを使って考えることです。数学の図形の分野で必要な能力となります。 - 記号
記号の代表的なものは数字ですが、この他にも文字や色彩・音・地図記号などがあります。数学でもちろん必要ですが、コンピューター時代の今、ますますこの能力が必要となるでしょう。 - 概念
一般的に言語能力と言われ、ことばの意味や文章を使って考える能力のことです。国語の学習や日常生活に欠かすことはできません。 - 行動
他人の行動を理解するのに、その人の行動や動作、表情などによって考える能力のことで、社会的知能といわれるものです。
知能の「所産」
「長い、遠い、細い、短い、近い、太い、-この6つの言葉を10秒で覚えなさい。」 という課題が与えられた場合、これを一つ一つ覚えるより、「長い-短い、遠い-近い、太い-細い」のように、反対語同士を関係づけて覚えた方が、はるかに覚えやすくなります。このように関係づけて処理するということが、知能の「所産」になります。「要領よく物事を処理する」といった場合の「要領」に当たるのが、この類と考えればいいでしょう。「所産」には次の6つがあります。
- 単位
ある1つのもの。いわゆるそのものをズバリ記憶したり理解することです。 - 分類
他と区別し、1つの共通点なり特色をとらえて物事を処理すること。 情報化時代には欠かせない能力になります。 - 関係
2つの間に成立するもの。ものの大小関係や2つの関係から類推。 前述の反対語同士を関係づけて記憶するのはこの能力になります。 - 体系
3つ以上の間に成立するもの。部分だけではなく、全体を通して体系的な1つのまとまりとして捉える能力です。 - 転換
他のものへの変化や切り換え。頭の柔軟性につながる能力です。 - 見通し
将来起こり得る結果を予想。理科の実験などで、あらかじめ予想を立てる際に必要な能力です。
知能の「はたらき」
知能のはたらきには
次の5つがあります。
- 認知
一般的に理解力と言われるもので、理解する・わかる・知る・意識すると言った能力です。 - 記憶
俗に言う記憶力で、銘記・再生・完全に覚える能力です。学校教育にしろ家庭教育にしろ、この記憶と?の認知に偏りがあるようです。 - 拡散思考
独創的なことを思いついたり、自由に滑らかに考えるはたらきのことで、創造性思考と言われる能力です。 - 集中思考
正しい解決を見いだすための推理力や論理的思考力です、5つの知能のはたらきの中で、最も高度な思考力と言えます。 - 評価
批判・比較・選別・判断力などのはたらきが、これに該当します。
知能因子の構成
知能因子は以上の「領域」「所産」「はたらき」の組み合わせになり、合計120の因子で知能が構成されているということになります。
たとえば
- 図形で単位を認知する
- 記号で分類を記憶する
- 概念で関係を拡散思考する
というのが、具体的な知能因子になるわけです。
オリジナルテキスト・教材
全国のさまざまな幼児教室や幼稚園などでの指導実績を基に開発したオリジナルテキストや遊具(積み木やパズルなど)を使用いたします。年齢や発達段階に応じてスモールステップ方式で構成されていますので、ムリなく学習をすすめることができます。